人間牧場

第12回五行歌作品展

 私は松山五行歌会に入っていますが、まだ一度も歌会に出席したことすらない幽霊会員です。本当は歌会に出席すべきなのですが、自由人だというのに毎日忙しく、出席する暇がないというのが正直なところです。パソコン時代を反映して毎月1回歌をつくり、メールで主宰者宛に送っていますが、そんな簡単な取り決めや締切日さえも忘れて、主宰者から心優しい督促のメールが毎回のように届き、慌てて思いつくままインスピレーヨンで一句作って送るのです。

五行歌とは
素敵な女性が受付をしていました
私の作品

句会が終わると、出席歌の部と欠席歌の部の歌会結果と、講評が封書で送られてきますが、朱色で1席・2席・3席と表示されている人の歌や講評を見るのも楽しみの一つです。私はこれまで一度だけ1席になったことがありますが、基本が出来ていないのでいつも「枯れ木も山の賑わい」に甘んじています。松山五行歌会では毎年この時期に高島屋のギャラリーを借りて、作品展を開いていますが、私はそのことすら忘れて、次男の嫁の両親が歌会に入って活動している友人に誘われ見学に行った話を聞き、また前日主催者からも、「明日が最終日です」とお誘いのメールが入ったため、寸暇を惜しんで松山での用事をすませ、ちょっとだけ顔見せ程度で出かけました。

 高島屋南館2階のギャラリーには沢山の作品に交じって、私のつたない二作品も額に入れられて展示されていました。根がポジティブな人間なので、自分の作品を見て「まあいいか?」程度でお茶を濁し、担当の会員さんと雑談をしながら見学し、今後は少し真面目にやろうと心に決めて、早々に引き上げました。

「明日までと メールが入り 作品展 所要のついで 失礼ながら」

 「見覚えの ある作品が 額に入り 他の作品の 中に埋没」

 「他の作品 どれもなるほど 感心し 自分の駄作 見すぼらしくて」

 「次からは 心入れ替え もう少し 性根を据えて 取り組まなければ」

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