人間牧場

〇夏の終わり・秋の始まり

 西日本豪雨の災害で止まっていた予讃線海岸周りの列車も動き始め、昨日は久しぶりに夕焼けビールトロッコ列車が、長い鉄橋の上を夕日を眺めながらのんびり走っていました。私たちの暮らしは日常の暮らしに戻りましたが、山の中に入るとあちらこちらに土砂崩れの爪跡が残っていて、「多分もう治らないのでは?」と懐疑的で、少しむなしい気分になります。私が役場に勤めていた頃は、災害が起こると役場職員総出で災害ヵ所を回って測量し、有利な災害復旧補助金を貰って復旧しようと、みんなが必死になったものでした。

わが家の裏から見える夕日もそろそろ山の端に隠れます
双海中学校に通じる長い一本道の道路の向こうに沈む夕日

 今は合併して自治体の規模が大きくなり、総合支所と名前はついていますが支所に配属されている人の数も激減し、日々の職務をこなすのが精いっぱいで、とても突発的な災害に手が回らないため、本庁に報告するのが精いっぱいというところです。これも致し方のない時代の流れでしょうが、このまま災害復旧が遅れたり放置されると、次の大雨が二次災害を起こし、壊滅的になってしまうと、限界集落と呼ばれる地域に住む人たちは、誰もが心配しています。

 今年は台風が2つも本土に上陸し、前日発生した19号も変な動きをして北上を続け、本土上陸を伺っています。稲の穂が垂れるこの時期は台風のシーズンです。今年の210日は9月1日のようですが、このところの雨の降り方は、1時間に100㎜などと、常識では考えられないような雨量で、心配の種は尽きません。昨日から急に秋めいてきました。やけっぱちに鳴いていたセミの声も心なしか、最後のあがき声のようにも聞こえます。夜明けが遅くなり日暮れも足早になってきました。昨日は散歩の途中、双海中学校に通じる長い一本道の向こうに夕日が沈む姿が見えました。

「夏終わる 秋が始める 今頃が 季節の変わり目 肌で実感」

 「今年の 夏はあれこれ あったなあ 思い出しつつ 机を整理」

 「西日本 豪雨災害 あちこちで 山崩れあり 治るか懐疑」

 「一日に 一分程度 早くなる 日没寂し 初秋夕暮れ」

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