人間牧場

〇3月の蜂蜜収穫

昨年は養蜂を始めて7年になりますが、最大の不作に見舞われました。1升・2升・5升・10升・・・・25升と毎年うなぎ登りで収穫量を増やしていたのに、昨年は何が原因か分かりませんがゼロ升と、日本ランキンリョウヘンを小さなハウスで育て、これで何とか行けそうと自信を持ち始めた矢先に、とんでもない記録を打ち立て、奈落の底へ突き落されたような傷心の面持ちした。原因が分かれば対策もできるし明るい兆しも見えてくるのでしょうが、こればっかりは他力本願なところがあって、今年もそろそろ分蜂の季節を迎えたというのに、鉢一匹も見当たらず、少し焦りの色を覚えています。

  昨年は殊の外気温が低く、巣箱を置いている人間牧場も積雪があり、冬越ししていたと思われた一箱も蜜蜂がすべて死んでしまいました。春の大風でその巣箱がひっくり返ったので、元に戻そうとすると、巣箱の中に蜜の入った巣がありました。勿体ないとダメ元でその巣を容器に入れて持ち帰り、春の日差しで垂れ蜜作業をしてみました。その巣を金網容器に入れて上からすっぽりナイロンの袋を被せて蜜を採るのです。ところがその巣にはたっぷり蜂蜜が残っていて、何と1升瓶に1本採ることができました。この7年蜂蜜の収穫は遅くても10月までには終わっていたので、3月の収穫は勿論初めてでした。

  昨年はゼロ升カウントだと思っていましたが、お粗末ながら1升の記録が残ることになりました。この蜂蜜は蜂蜜大好きで殆ど毎日のように食べる妻の1年分は十分あるので、妻は大喜びでした。そろそろハウス内のキンリョウヘンも幾つかの花を咲かせようとしています。4月が勝負なので、息子がインターネットで買った、かなりお高い蜜蝋をたっぷり巣箱に塗って、蜜蜂を誘おうとしていますが、せめて10升くらいはと、欲張った淡い期待をしています。

 「昨年は 蜂蜜不作 ゼロだった 原因分からず 今年幕開け」

 「大風で 蜜蜂巣箱 転げ落ち 中に蜂蜜 残って1升」

 「1升も あればわが妻 一年分 何とかゲット 妻は喜ぶ」

 「この時期に 思わぬ程の 蜂蜜を こいつは春から 縁起がいいぞ」

 

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