人間牧場

〇愛媛県金銭・金融協議会

 昨日は松山市道後のにぎたつ会館で、愛媛県金銭・金融協議会の研修会がありました。この会議は日本銀行松山支店内にある愛媛県金融広報委員会が主催するもので、私も金融広報アドバイザーをしているので、毎年のことながら慣れた雰囲気で120人の参加者とともに参加をしました。午前中は金銭・金融教育研究校の研究発表と分科会、午後は消費者教育教員向けセミナーと盛り沢山でしたが、私は午前中の研究発表と分科会でお暇をしました。

全体会
分科会

金銭・金融教育指定校は幼稚園、小学校、中学校、高校の4園・校ですが、私はこの2年間、二宮典子アドバイザーとタッグを組んで、大洲市立肱東中学校を担当し、打ち合わせや会議、講演に出かけているので、特に中学校の発表が気になっていましたが、担当の下岡先生は2年間の成果を見事にまとめて発表してくれました。その後分科会に分かれて校長先生も交え研究協議をしましたが、私と二宮アドバイザーは助言者として参加し、求めに応じて色々なお話をさせてもらいました。(その様子はNHKのテレビとラジオで放送されました)

現場で時々、「金融教育」と「金銭教育」について「それ何?」と聞かれます。「金融教育」とはお金や金融の様々なはたらきを理解し、それらを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育です。金融教育プログラムが用意されていて次の4つの分野に整理して発達段階に応じた目標を掲げています。
  ①生活設計・家計管理に関する分野
  ②金融や経済の仕組みに関する分野
  ③消費生活・金融トラブル防止に関する分野
  ④キャリア教育に関する分野

「金銭教育」とは、「金融教育」のうち、「金銭や物に対する健全な価値観の養成、いわゆる「物やお金の大切さ」「勤労を尊ぶ考え方」を身につけてもらうことに力点をおいた教育です。説明をすればするほど難しく、じゃあ「キャリア教育って何?」と」また新たな質問が飛び出します。「キャリア教育」とは、「個人が社会人として、職業人として自立するために必要な能力や態度、意欲を形成・向上させるための教育」です。まあ分かり易く言えば・・・とお茶を濁してしまいますが、日本人は100歳まで生きることも夢でない時代がやってきました。キセルに例えるなら、人生100年の「入り口」である概ね25歳までの火と煙、第一線を退いた人生100年最後の75歳から後の25年という「出口」である吸い口をどう生きるかで人生が決まるのです。「出口が吸い口?」、う~ん余計難しくなりました・・・。

「この2年 中学校に お邪魔して あれこれやった 成果発表」

  「金融や 金銭教育 それは何? 時々質問 時々答え」

  「低能で 貧乏人の この私 相応しくない アドバイザーに」

  「無知分野 だからしっかり 勉強を お陰様にて どうにかサマに」

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人間牧場

〇珍しいヒラタケ

 冬の訪れとともに恋しくなるのは鍋物です。夕餉の膳で家族とともに温かい鍋を囲むと、「ああ家族っていいなあ~」、ささやかながら「幸せだなあ~」と思うのです。はてさて湯気の中に箸を突っ込むと、この時期美味しいのは何といっても白菜とキノコです。白菜は自宅の菜園で作っているのでいつでも間に合いますが、私の住んでる海沿いの町では、山に分け入ってキノコを採る習慣がないので、キノコと言えばダントツ多いのは、ホダ木から生えた肉厚のシイタケです。

榎に生えたヒラタケ

わが家では親友の山から切り出したクヌギの木に自分が植菌し、家の裏山の杉林に置いていますが、夜温が10度前後になるとシイタケが沢山生えてきます。収穫はもっぱら孫の仕事で、孫2人はさも自分が植えたり管理したりしているように、収穫すると「はい、これはおばあちゃんとおじいちゃんの分」とお裾分けしてくれるのです。昨年田処の亀本さんから、榎の丸太にヒラタケの植菌をした原木を3本いただきました。裏の木陰に置いていたところ、このところの外気温低下に驚いたのか、ヒラタケが沢山生え始めました。私たちはまだ生えているのに気づかなかったのに、孫たちは目ざとく見つけて、先日屋外で開いたジンギスカンパーティに、早速食材として加わっていました。

 昨日は妻と二人で原木3本を見に行ったところ、綺麗なヒラタケが沢山出ていて、包丁で丁寧に収穫しましたが、大きめのボールに入らないほどの量でした。昨日は懇親会付きの研修会があったので、夕食を家で食べませんでしたが、妻は早速ヒラタケで丼を作ったそうで、食いパクれましたが、今夜はヒラタケをふんだんに入れた鍋物にするそうで楽しみです。ヒラタケはシャキシャキとした食感で、栄養価も高いと、昨日カーラジオのクッキングコーナーで紹介されていました。立冬が過ぎ今週日曜日からは、1年収めの大相撲九州場所も始まります。ヒラタケの入ったちゃんこ鍋も食べてみたいですね。

「親友に 貰った榎 切り株に ヒラタケいっぱい 生えていました」

  「ヒラタケを 目敏く孫が 見つけたり さも自分のと 言わんばかりに」

  「シイタケに 加えヒラタケ 山の幸 鍋の具材に 白菜ともに」

  「湯気立った 鍋をつついて 山海の 幸に恵まれ 幸せ思う」

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人間牧場

〇昨日は立冬でした

 立春や立秋の話は季節の話題としてよく聞きますが、立夏や立冬は余り話題になりません。2月4日の立春、5月5日の立夏、8月7日の立秋、11月7日の立冬は、旧暦24節気の一つで、大切な季節の変わり目と言われ、暦的には昨日の立冬から寒い冬の季節となるのです。わが家でも冬の準備は既に終わっていて、このところの朝晩の冷え込みに対応して、コタツや石油ストーブが活躍し始めていますが、孫たちは何かにつけて私たち夫婦の居間に来て、コタツに入って暖を取っています。

ホダ木に生えたシイタケ

 昨日は人間牧場へシイタケ採集に出かけました。シイタケは最低気温が10度、最高気温が20度を下回らないと生えないようで、もうそろそろと思っていました。前日人間牧場へお客さんを迎えた時、お土産にと思ってホダ場を覗いてみると、シイタケが目に止まっていたので、発泡スチロールのトロ箱を持参しましたが、昨年植菌したホダ木にはまばらながら木に勢いがあるのか、分厚いシイタケが生えていましたが、古いホダ木は沢山生えているものの肉厚も薄く、いよいよ最後のようでした。

 採集したシイタケを親類や近所にお裾分けしましたが、昨日の夜はシイタケをつけ焼きにして、新米ご飯とともに美味しくいただきました。少し時期を過ぎた傘の開いたしいたけはカットし、サナに干して干しシイタケを作りました。今日はあいにく雨ですが、これから北風が吹けば、干しシイタケも存分に乾くものと思われます。干しシイタケは生シイタケにない栄養分があるそうで、料理には欠かせません。今晩はシイタケを鍋物にして食べようと、妻は今から張り切っています。菌床栽培のシイタケが主流を占めるようになってきましたが、クヌギのホダ木から生えたシイタケはとても貴重で美味しいようです。さあこれから思う存分冬を楽しみましょう。

  「立冬と 書いた日めくり カレンダー 残り少なく なった気がする」

  「立春に 比べ立冬 気にもせず だけどいよいよ 冬将軍が」

  「牧場の ホダ場見回り 生えている シイタケ採集 みんなに配る」

  「シイタケの つけ焼き新米 食進む 夫婦揃って 美味い旨いと」 

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人間牧場

〇新しいコメ―シャル名刺ができました

 前回1箱100枚×10箱=1000枚印刷した、ギノー味噌さんさんにお願いしてスポンサーになってもらっている、「裏が味噌」という一風変わった名刺が残り少なくなっていました。先日田中社長さんと本社で出会った折、増し刷りしてもOKという快い了解をいただいたので、早速作業にとりかかりました。私の名刺作成手順は、社長さんと名刺の裏側を検討して決まったら、まず年輪塾の清水塾頭にメールでそのことを知らせてレイアウトしてもらいます。

新しくできた名刺

 清水さんとは「裏が味噌」の名刺を発案した時からの腐れ縁なので、忙しくても何を差し置いてでも快く引き受けてもらい、次の印刷工程へ進みます。印刷はえひめ地域政策研究センター主催の地域づくり人養成講座で知り合った今治の村上さんに毎回お願いしているので、要領よく校正ゲラを送ってもらい、田中社長さんにゲラを送ってOKが出れば、印刷に取り掛かるという算段ですが、あれこれのやり取りをしても1週間もあれば、印刷した名刺が宅配便でわが家へ造作もなく届くのです。

 役場現職をリタイアして13年目になるというのに、「裏が味噌」の名刺は人気好評を得て、1年間におおよそ1000枚の名刺が日本全国の出会った人の懐に収まるのです。先日元警察官だった田中社長と高校の同級生Dさんに、5年ぶりに講演会で出会いました。Dさんは最初に出会った時渡した私の名刺を大切に持っていて、私も5年前に一度きりしかあっていないのに、Dさんの名前と顔を覚えていたので、お互いが久しぶりに再会を果たし、田中社長さんにお互い別々にそのことを話しました。

「裏が味噌」の名刺はすっかり有名になって、今や私のかけがえのない看板となりました。「北は北海道から南は沖縄まで」と、自分の行動範囲の広さをアピールしていましたが、さすがにこの1年は東北や九州へは出かけたものの、北海道も沖縄も出かけず終いでした。それでも良くしたもので遠心から求心へと行動範囲は狭まっても、まだまだ元気に県内外へ出かけ、名刺を配り続けているのです。さあ、届いた「裏が味噌」の名刺を使って、田中社長さんに恩返しができるよう存分の働きをしたいと思います。

  「裏が味噌 CM名刺 底をつく ギノーの社長 OK増し刷り」

  「1000枚の 名刺全国 あちこちに 出かけ時には みそ汁添えて」

  「裏が味噌 人を食うよな ロゴ名刺 今や話題を 独り占めする」

  「増し刷りの 名刺懐 忍ばせて 今日も明日も 津々浦々へ」

 

 

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人間牧場

〇屋外でジンギスカン料理パーティー

 私たち夫婦が毎日食事をしているダイニングの灯油温風ヒーターが故障したので、新聞折り込み広告を見ながら、安い代替え品がないか探しました。毎日朝昼晩と3回使うダイニングですが、食事が終わればテレビのある居間に移り、過ごす時間はそんなに多くないし、晩秋のこの頃から春の3月までなので、どうしたものか妻と二人で相談して、結局修理に出して修理代を払うより、買い替えた方が得策だとの結論に達しました。

 早速所用のついでにエミフルのエディオンという家電量販店へ行きました。余り高価なものは必要ないので、客寄せのため言い訳程度に置いているファンヒーターの中から、1万2千円の小型3畳対応の日本製商品を見つけ、在庫を確認してもらい軽四トラックに積んで持ち帰りました。自宅へ帰ると私の書斎前の中庭で、息子家族が屋外食事を始めていました。聞けば息子の友人から北海道旅行の手土産に、ジンギスカン料理一式をいただいたそうで、私たち夫婦も早速ご相伴にあずかりました。

 このところの朝晩の冷え込みで、亀本さんから頂いていた榎に植菌している、キノコのマイタケが生えているのを孫たちが見つけ収穫したそうで、ジンギスカン料理や〆の焼そばにもふんだんに入れて美味しくいただきました。寒くなったこの時期に屋外食事なんて?と思いましたが、ジンギスカンをよく食べる北海道はこんな寒さなどへっやらで、寒い冬を乗り切るために屋外で、ジンギスカンをよく食べるという話を聞いたことがありますが、焼き肉や屋外食事はやっぱり夏が盛り上がるようで、食事が終わると息子は机や椅子を早々に片づけていました。

  「ダイニング 温風ヒーター 故障して どうしたものか? 思案広告」

  「家電店 出かけて一番 安いのを 僅か一万 3年保証付き」

  「息子たち ジンギスカンの 焼肉で 屋外パーティー 夫婦加わる」

  「長閑なり 秋のわが家で 子や孫と のんびり過ごす これも幸せ」

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人間牧場

〇人間の心の値打ち

 私の書斎に、大洲の辻先生に桐板に書てもらった2枚の掲額が2枚あります。一枚は二宮金次郎の「至誠・勤労・分度・推譲」という四つの教え、もう一枚は中江藤樹の「貌・言・視・聴・思」という五事を正すです。いずれも年輪塾の学びの中で学んだ教えですが、これを日々の暮らしの中に生かすことは容易なことではありません。二宮金次郎こと二宮尊徳の教えを、北海道美幌町の友人上杉さんが、毎日のようにfacebookにアップしていて、年輪塾で2年間学んだ尊徳翁夜話233話を復習するような気持ちで読ませてもらっています。

 一昨日、「物の重さを測るには秤、物の数量を測るには枡、物の値打ちはお金、では心の値打ちはいかなるもので測ればよいか?」という、まるで禅問答のような事が書かれていました。心は人の目には見えないものです。故に「測ることができない」が正解なのかも知れません。それでもあえて値打ちを見出すなら、「至誠・勤労・分度・推譲」の中の分度、つまり分度を定め分度を守るため日々実践すること教えています。

経済面で自分の実力を知り、それに応じて生活の限度を定めることを分度と言いますが、心の値打ちは何も分度だけではなく、至誠・勤労・分度・推譲という4つのサイクル化こそが値打ちだと私は思うのです。一方中江藤樹の「五事を正す」は、貌=なごやかな顔つきで人と接し、言=思いやりのある言葉で話しかけ、視=澄んだ目でものごとを見つめ、聴=人の話を耳を傾けて聴く、思=まごころをこめて相手のことを思うです。二宮金次郎と四つの教えと、中江藤樹の五事を正すを心の戒めとして、凡人ながら生きて行きたいものです。

「北海道 美幌の友人 尊徳の 教えfaceで ほとんど毎日」

  「尊徳の 233話を 教わった 復習しつつ 納得しつつ」

  「金次郎 中江藤樹の 掲額を 毎日眺め 心に刻む」

  「人間の 心の値打ち 秤でも 枡でも測る ことはできない」

 

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人間牧場

〇面河渓谷へ紅葉狩りに出かけました(その2)

 面河山岳博物館から渓谷沿いの遊歩道と車道を約30分ほど歩いて、さらに奥へと向かいました。先日の台風の大風で吹き落ちたと思われる生木の小枝も、落ち葉に交じってあちこちに散らばっていましたが、落ち葉の絨毯の上をカサカサと音を立てて歩くのも中々風情がありました。絶景ポイントや大きな木の下では時々足を止め、見上げたり足を止めてタブレットで写真に撮ったりしましたが、間もなく面河渓の断崖絶壁と広い河原の見えるレストラン前に着きました。

12時ころだったので露店で1杯300円のぜんざいを頼み、座布団の敷かれた広敷に二人で腰を掛け、のんびりゆっくり食べました。その後森林の中を散策したり千畳敷ともいわれる広い河原に降りて、白い根石の上に座って川の心地よい瀬音を聞きながら、思う存分秋の風情を満喫しました。その後元来た道を引き返し、帰りは遊歩道を通らず3つの連なったトンネルを抜けて駐車場まで帰りましたが、石鎚スカイラインの修復を終えて通行できるようになったら、来年は是非土小屋辺りまで足を延ばしてみたいと思っています。

帰りは途中から四国88ケ所札所古岩屋寺へ抜ける道を通って、国民宿舎古岩屋荘前で紅葉を見学して33号線へ出て帰りましたが、昨日は風もなく温かい穏やかな天候に恵まれ、また紅葉も今が一番美しいと思われる時に出かけて良かったと、夫婦で喜びながら帰路に着きました。途中トイレ休憩で立ち寄った面河直売所でジャガイモの串刺しと焼きトウモロコシを食べて小腹を満たし、昼食を忘れていたので、砥部町で遅い昼食を済ませ、星が丘の温泉に入り夕方早く帰宅しました。それにしても新しくできた久万道路から見える杉林の台風被害による倒木被害には驚かされました。

  「久方に 天下の名勝 面河渓 秋の紅葉を 夫婦楽しむ」

  「青い空 山は紅葉 水澄みて 秋の風情を 心行くまで」

  「自動車の 運転できる ゆえなるか 山里遠く 日帰り観光」

  「また行こう 妻も満足 したようだ 遠心目先 求心風向き」

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人間牧場

〇由並小学校6年生のお客さん

 4~5日前、由並小学校6年生の担任の先生から、「六年生のふるさと学習でお宅を訪ねてお話を聞きたいのですが・・・」と電話相談がありました。予定表を見ながら「11月2日(木)午前9時からなら」と相談がまとまりました。さてどうするか?、当日の朝になって考えましたが、そうこうしている内に先生に連れられて子どもたちがやって来ました。少し寒くなったので外の東屋より囲炉裏の部屋がいいだろうと、とりあえずゲストハウスに使っている「煙会所」へ案内しました。僅か45分の短い時間なので、まず子どもたちが用意してきた質問に答えました。6年生にもなると中々難しい質問も多くありましたが、要領よく答えました。

 

 子どもたちは「煙会所」の中を珍しそうに眺めていましたが、天井に収納している看板類を仰ぎ見ながら、「これ何?「これは?」と疑問の館に迷い込んでいました。もう私たちの目の前から殆ど姿を消してしまった囲炉裏にも興味を示し、自在に吊るしてある大きな南部鉄の釜が、上下に上がったり下がったりする姿に驚いていました。その後別棟の海の資料館「海舟館」に案内し、和船模型や海から揚がった展示品について説明したりしましたが、子どもたちはナウマンゾウの化石などを直接手に持って驚いた様子でした。子どもたちの中には孫たちとお遊ぶため時々わが家を訪ねている子もいましたが、初めて見る身近な場所での展示に目を見張りました。

ふるさとの歴史を知ることはいいことですが、古いものが新しいものにどんどん変わり、消えようとしています。特に昔のもにはそれなりの価値を見出し残そうとしますが、近代の物は価値がないと思われがちで、例えば海舟館に展示している炭火を使う一時代前のアイロンや、私たちが子どもの頃に使ってきたやぐら炬燵や湯たんぽは、古いゴミとしてゴミ置き場に捨てられていても、誰も見向きさえもしません。またブラウン管の白黒テレビや手動絞りの洗濯機はもう完全に民俗資料なのです。そう思って見渡せば、まだまだ民俗資料がそこここにありますが、要は誰がこれらを保存するかです。子どもたちの来訪で、久しぶりに民俗資料について考えさせられました。

「六年生 ふるさと学習 わが家来る 囲炉裏の部屋で お目々白黒」

  「海舟館 展示ナウマン 象化石 直接触り 感激興奮」

  「古きもの ゴミかお宝 どっちかな? 陳列すると お宝軍配」

  「小さいが 親父が残した 数々も ささやかながら 社会に貢献」

 

 

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人間牧場

〇えっ、この時期にイカダ作り?

 このところ毎日のように、夕方になると孫の友だちが数人わが家へ遊びにやって来ます。いつもはゲームなどをして遊んでいますが、今回は外で何やら作業をしているようでした。そのうち小学校4年生の内孫希心が、「おじいちゃん竹はない」「おじいちゃん鋸貸して」「ひもはない」などと何度も呼びに来ました。「何をするの?」と尋ねると、「イカダを作る」というのです。どうやら今年の夏に子ども体験塾でやったイカダ作りが頭にあるようでしたが、「こんな寒い時期にイカダを作っても使えない」と言ってやりましたが、悪ガキたちはみんなその気になっているので、子どもたちの求めに応じ、竹や鋸、ビニール紐を渡してやりました。

なんともへたくそな孫たちが作っているイカダ

 学校の行き帰りや遊ぶ途中に相談した子どもたちの理解に苦しむ行動は、思うこととやれることの落差でしぼんだり開いたりしているようですが、私の留守に倉庫の軒先にしまっていた家庭菜園用の竹まで勝手に持ち出され、切断されてしまいましたが、まあ何とか形になりつつあるようです。昨日は紐の結び方やくくり方を手伝わされました。聞けば完成したら海に運んで、無人島探検に出かける計画だそうです。大人の目で見ればこのイカダは素材が竹ですから浮かびますが、子どもたちが乗ることは絶対に不可能です。それでも子どもたちは既に自分が乗る場所や、オールまで構えてやる気満々です。

 子どもたちは明日にでも海に運び出そうと考えているようですが、寒くなったこの時期に海へは持って行けません。さてこのイカダを来年の夏までどこへ保管してやるか、う~ん、頭の痛い問題です。現代の子どもはゲームのような与えられた遊びしかできないと思っていましたが、どうしてどうして逞しいものです。大人はあれはダメこれは無理と、大人の視点で子どもの発想の芽を摘み取ってしまいます。刃物だって「人を傷つけては危ない」からと、取り上げて使わさせませんが、与えれば鋸もカッターナイフも上手に使って遊んでいるようです。何はともあれ今回のイカダ作りに関して私は、よきサポーターになってやろうと思っています。

「孫たちが イカダを作る 材料の 竹が欲しいと 相談されて」

  「この時期に イカダ作って どうするの? 無人島探検 行くのだと言う」

  「馬鹿げてる 大人はすぐに 子ども夢 芽を摘み取って 安心してる」

  「育爺の 仕事は孫の 夢育て できたイカダを どうすりゃいいか」

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〇双海町のシンボル本尊山へ登る(その2)

 山は下から山姿を眺めるのと、山頂から下を眺める二つの楽しみ方があります。下から見ることは造作もなく見れますが、上から下を見るのには登るという行為が必要なため、30分ほどで登れる標高120m程度の低い山でも、私のようにある程度歳を重ねると、有害鳥獣に遭わないだろうか?、道に迷わないだろうか?、滑落してケガをしないだろうか?などなどの心配が頭をよぎり、それなりの覚悟が必要です。それでも何度か上った時に見た山頂からの絶景が忘れられず登るのです。

本尊山山頂付近の急峻な頂
シーサイド公園や上灘市街が見える西側の眺望
瀬戸内海の島々が見える北側の眺望
小網集落や道後平野を一望できる東側の眺望
眼下に双海中学校が見える南側の眺望
わが家も眼下に・・・

 昨日は少し気温が低く肌寒かったため、また台風一過の青空が広がり山登りには絶好のコンデションでした。竹笹の生い茂る登山道を25分登ると、中腹の鳥居や共聴アンテナのある場所に着きました。同行した隅田さんと幸さんの二人は早速持参した鎌で、17日に子どもたちが休憩場所にするためカヤを刈り始めました。私は危険個所の確認と手持ちのタブレットで、生い茂る草を除けながら写真を2~3枚撮りました。その後一番の難所である急な坂道を這うように、歩いて頂上を目指しました。

 西はシーサイド公園や双海町上灘の市街地、南は双海中学校やわが家、東は小網の集落や道後平野、北は瀬戸内海の島々と綺麗な海が、多少雑木類で視界が効かない部分もありましたが、ほぼ360度のパノラマが見えました。まさに「絶景かな!!」でした。早速タブレットで写真に収めましたが、自慢できる風景でした。子どもの頃から本尊山に登っているわが息子はこの風景をいつも自慢していて、登山道の整備をしたいといつも語っていますが、仕事や活動が忙しく中々前には進んでいません。そろそろ親子でそんな地道な活動もしなかればと思っています。

11月18日には子どもふるさと体験塾の一行50人が本尊山へ登山する予定です。本尊山は中世の城郭跡で、そこここに往時をしのぶ歴史的に価値の高い郭や石類群、堀切が残っています。このままだと荒れるに任せて人を寄せ付けない場所になるでしょうが、何とか心ある人の志を集めて、息子が言うようにせめてまず最初は登れるようにしたいものです。そんな馬鹿げた人はいないでしょね。親子でやるしかないかも・・・・。

「見上げれば 綺麗な山も 分け入れば 竹と雑草 人を拒んで」

  「山頂に 登って下界 見渡せば 東西南北 視界開けて」

  「中世の 城郭跡の 史跡群 これも魅力だ 次代に伝え」

  「真っ先に やらねばならぬ 登山道 整備は誰が これも難題」

 

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