人間牧場

〇あらし山ライブ

 年輪塾の塾頭をしている清水和繁さんが、築86年の自宅古民家を改修して開塾している「あらし山」で昨晩午後7時から、山形県で活動している影法師というグループのライブをやるというので、年輪塾筆頭塾生の浜田さんの車に乗せてもらい、海岸国道378号線を走って出かけました。佐田岬半島の付け根の長いゴゼケ峠トンネルを抜けた八幡浜市保内町の、ヤマキといううどん屋で腹ごしらえになべ焼きうどんを食べ、197号国道を農協選果場辺りで左折し、日土小学校を横目に見ながら見慣れた細い山道へ入りました。

あらし山バンドの演奏
熱演の影法師ライブ
集まった参加者
最後はみんなが一緒になって歌いました

あらし山には既に年輪塾の近藤さんや来喜さんたちが来ていて、丹原チロリン農園の西川さんがリハーサルとも独演ともとれる歌声を響かせて、陶酔しながら歌っていました。案内された居間で清水さんの奥さんと久しぶりに雑談めいた話をしながら、時々やって来る来訪者とあいさつしながら開園の時間を待ちました。やがて午後7時となり、いきなり紹介されて開会のあいさつをさされましたが、影法師の歌が少し重い部分もあるので、努めて少し笑いを込めたあいさつをアドリブでやって笑いを誘いました。

 前座の一部は清水さん率いるあらし山バンドの演奏でした。バンジョウの清水さん、ヴァイオリンの近藤さん、ギターの清水さんの奥さん、来喜さんのバナナマラガスにウクレレの西川さんが加わり、4曲ほどいつもの曲を歌いながら披露してくれました。二部は影法師3人の心のこもった演奏と歌声で、まるで漫談のような楽しい曲から、原発事故や平和をテーマにした作詞・作曲とも自作の歌を存分に聴かせてもらい、魂を揺さぶられました。「花は咲けども」「美しい村」はみんなで歌いました。

 「花は咲けども」
 原発の灰が降った町にも 変わらぬように春は訪れ
 もむけの殻の寂しい町で それでも草木は花を咲かせる
 花は咲けども 花は咲けども
 毒を吐き出す土はうらめし 悔しと花は散る(後略)

「美しい村」
 水車がガタゴト音を立て 子供たちの声がはずむ
 朝日はゆっくり顔を出し 夕日はのんびり山に隠れる
 そんな美しい村はないか
 どこかにそんな村はないか(後略)

  「塾頭の 思いを込めた 山荘に ライブ誘われ 仲間が集う」

  「影法師 山形はるばる 愛媛まで 農家のおじさん 見事な歌声」

  「作詞した 人に合わせて 口ずさむ どこかむなしく 魂揺さぶる」

  「東北も 愛媛も同じ 農民の 言いたいことば 歌声乗せて」

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