人間牧場

〇大風で割れてしまった大壷

 一昨日は低気圧と前線に南風が吹き込み、海沿いに面したわが町では、通称「やまぜ」というかなり強い南風が二日間に渡って吹き荒れました。「風が吹いたら桶屋が儲かり雨が降ったら下駄屋と傘屋が儲かる」とは昔の諺ですが、わが家の玄関先に置いてメダカを買っていた大壷が、強風にあおられてひっくり返り、無残にも割れてしまいました。

大風で無残に割れた大壷

 運の悪いことに大壷の、水が少し濁ったので水替えをしようと殊勝にもわが息子は水を抜いていたようです。そこへ孫たちが虫捕り網を4~5本差し込んでいたため不安定となってこの始末です。わが家には親父と私で集めた大壷が幾つかあり、その殆どは東屋の軒先に並べ、民芸風に飾っていますが、割れた大壷は自慢の一品だっただけに、悔やまれてなりません。

 被害届けも出せないし、好意で水を抜いた息子や虫捕り網を差し込んだ孫たちを責めることもできず、結局は泣き寝入りといったところです。昨日は傷心の面持ちで割れた大壷の欠片を片付けましたが、親父が存命中大事にしていた大壷だけに、「あ~あ」とため息が漏れました。

  「天も地も 揺るがすほどの 南風 大壷転がし 割って去り行く」

  「朝起きて 参上目にし 落胆す 大事な大壷 木っ端微塵に」

  「形ある 物は壊れる 妻は言う 人の気持も 考えないで」

  「また一つ 親父の思い出 なくなった わしもいつかは こんなふうなる」 

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