人間牧場

〇えらくなっちゃいけない

 一昨日と昨日、愛媛大学社会共創クリエイターの授業で、私のところへ20数人の社会人学生が研修にやって来ました。その中に私の大先輩で、私が自著出版した「昇る夕日でまちづくり」と、「今やれる青春」という2冊の本を編集してくれた玉井恭介さんがいました。玉井さんは絵も画ける歌も歌える墨書も書けるなどなど、私の持ち合わせていないものを持ち合わせた玄人はだしの他芸人で、また多くの人脈も持っている羨ましい人です。

 かつて玉井さんから「本を出してみないか」と、誘いの言葉をかけられた時、「金がない・暇がない・知恵がない」と断わったのに、「・・・のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすればそれのみをみつめて坂を上っていくであろう」という司馬遼太郎の「坂の上の雲」の一節を書いて額に入れ持参してくれました。この言葉は私の心を大いに揺さぶり、驚異的なスピードの僅か15日間で原稿を書き上げ、一冊の本となったのです。

今も大切に飾っている坂の上の雲の一節

 昨日玉井さんはアンパンマンで有名な高知県出身の漫画家「やなせたかし」さんの「えらくなっちゃいけない」という言葉を一枚の和紙にしたためて持参してくれました。二日間にわたって社会人学生に講義をする私の、鼻っぱしを折るが如きこの言葉に大いに驚き、幾つになっても謙虚さを忘れないようにしなければと、自戒した次第です。ああ今回も玉井さんに教えられました。いい友人先輩とはこういう人のことを言うのだと思いました。

   えらくなっちゃいけない
  星のいのちにくらべれば
  ぼくたtみんなちっぽけな
  ほんのはかないいきものさ
  お金もちでもえらくない
  みんなだれでもえらくない
  えらくなっちゃいけない
  みっともない
        やなせたかし

  「学生に 講義をしようと した矢先 一枚手書きの 言葉渡され」

  「アンパンマン 作の漫画家 残してる 言葉墨書き 鼻をへし折る」

  「何年か 前にもこんな 出来事が あったと述懐 掲額見つめ」

  「まだ修業 足りないゆえに ハッとする 原点帰り 謙虚に生きる」 

 

 

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