人間牧場

〇久しぶりの恵みの雨

 今年の夏は、台風の影響以外は殆ど雨が降らず、しかも高温注意報が連日出るなど、厳しい暑さに見舞われました。ゆえに朝晩は家庭菜園に出て井戸から配水した水で野菜に潅水をするなど、かなり難儀をしましたが、ここに来てやっと朝晩しのぎやすくなりました。野菜への潅水から解放されたものの、今度は冬野菜の苗植え付けや、種蒔きの準備で連日大忙しです。

植えた冬野菜も雨で活き活き
大根も貝割れ葉から本葉が出てきました
植えたキャベツや白菜の苗も恵みの天で元気に育ち始めました
植えたキャベツや白菜の苗も恵みの天で元気に育ち始めました

 トマトやピーマンは時期を過ぎて役目を終えたので、竹垣とともに引き抜いて一輪車リヤカーに積んで果樹園の甘夏柑の根元に緑肥として還元していますが、抜いた雑草も一緒に運ぶため、日中の30度近くになる残暑で大汗というべきいい汗をかいています。210日頃に播いた種は既に芽吹き、大根は貝割れ葉の中から本葉が出て、今朝は雨に濡れて倒れるほどに伸びています。

 昨日から日本列島の南に秋雨前線が停滞し、大雨ならぬ小ぶりの雨がシトシトと降っています。一昨日やっと植え終わったキャベツや白菜の苗も今朝までの雨をたっぷり吸って、元気よく成長を始めたようで、何はともあれほっと一息といったところです。ハウスミカンを栽培している農家の小西千鶴子さんが、「水はお金で買えるが雨はお金で買えない」と教えてくれました。確かに雨は自然の成り行きに任す以外手立てはないのです。

 こちらでは「値千金」の雨も、台風がらみの豪雨災害に遭った東北や北海道では、今なお難儀を強いられ、憎い雨と思っていることでしょう。県内のミカン産地では早くも極早生ミカンの取入れが始まったと、昨晩のテレビニュースで報じていました。ミカン農家も今年の夏は干ばつに翻弄され、潅水作業に追われた夏でした。過ぎたるは及ばざるが如し、不足と過不足、毎年日本のどこかで、水で難儀する人たちがいるのです。勿論少なからず私もその一人です・・・。

  「水金で 買えるが雨は 買えません 金言名言 農家主婦弁」

  「種を播き 苗植えた後 千金の 雨がシトシト 朝を迎える」

  「この雨も 被災の人には 恨めしい 不足過不足 ないよう願う」

  「播かぬのに 種の芽吹いた すぐ横に 雑草無数 芽吹き憂鬱」 

 

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