人間牧場

〇別メニューの小学校一年生(その2)

 今回のふるさと体験塾は子どもの数が多いため、小学校1年生17人は別メニューで望みました。漁村センター3階でお魚教室を開いた後、灘町海岸とシーサイド公園ビーチに出て、砂浜に打ち上げられた砂の中から、貝殻や波で洗われたガラス片、小石等を拾い集めました。子どもたちは余り照り付けて暑くなかった砂浜を元気に歩き回り、お宝探しに挑戦しました。前もって手提げの小さなビニール袋を渡してやり、灘町海岸80m、シーサイド公園450mの順で、のんびりゆっくり歩きました。

砂浜でのお宝探し
砂浜でのお宝探し
漁船に乗せてもらって大はしゃぎでした
漁船に乗せてもらって大はしゃぎでした

 珍しい貝殻やガラス片を見つける度に歓声を挙げ、私の元へやって来てあれこれ聞くのです。子どもの数も目の届きうる17人とこじんまりしていたので、宮本館長、安田補佐、大谷保健師、それに私の4人が目配せしながら、海水浴客の中を縫うように西海岸突堤まで渚の砂浜を歩きました。中にはビニール袋いっぱいに貝殻を拾い集めた子どももいてまあそれなりに楽しんでいました。やがて沖合いに漁を終えた底引き網船が帰港し始めたので、私たちも港へ急いで帰りで迎えました。

 底引き網体験から帰った子どもやスタッフに聞けば、スナメリというイルカの群れに遭遇したらしく、底引き網体験のことなどすっかり忘れ忘れ、感激の面持ちでその様子を話してくれました。そんな話を聞くにつけ船に乗れなかった1年生の悔しさも見て取れるので、岡田船頭さんにお願して漁船に1年生全員が乗せてもらい、小網地先沖までのほんの短い距離ながらクルージング楽しませてもらうことができ、大声を出して叫ぶなど嬉しさを体いっぱいで表現していました。ひょっとしたら底引き網体験の上級生より充実したプログラムだったような気もしています。

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