人間牧場

〇ソプラノ歌手二宮典子さんのディナーショー

 昨日は葬儀や講演を終えた後、自宅へ帰らずその足で親友のソプラノ歌手二宮典子さんディナーショーに出席しました。いつものようにすぐ近くの愚陀佛庵跡駐車場に車を止め、歩いて全日空ホテル4階のダイヤモンドホールへ向いました。午後6時30分開演の10分前だったので、受付を済ませ17番席へ向いました。既に満席状態で早い人は回りテーブルの上に運ばれていた料理を食べながらビールを呑んでいました。私も全員若い女性という幸運な席で、アルコールゼロのビールを1本オーダーし手酌でコップに注ぎ、呑み始めました。

二宮典子さんのディナーショー
二宮典子さんのディナーショー

 それから約一時間美味しい料理に舌鼓を打ちながら、時々やって来る顔見知りの人と談笑したり、名刺交換しながら時を過ごしましたが、知らない人が殆どというのもいいもので、両横に座った女性が料理も取ってくれ、この上ない至福の時でした。会場が盛り上がったところで「プラネタリウムで夢占い・2016夏のディナーショー」が始まりました。ステージに立ったドレス姿の二宮典子さんはいつ見ても素敵で、透き通った声が会場に響き渡り、約2時間お喋りを交えて熱唱されました。プログラムに目をやりながら「ゴッドファーザーより愛のテーマ」「夜明けの歌」「秋桜」など15曲ほどを歌いましたが、今回はピアノやシンセサイザーなど6人もの伴奏者がバックで支え、今までにないようなド迫力にすっかり魅了されました。

 二宮さんと私は愛媛県金融広報アドバイザーとして一緒に活動していて、普段は最も気の合う仲間として学校を訪問したりして、金融教育などをしていますが、ディナーショーで歌声を聞く度に、二つの顔の落差に驚きながら付き合っています。音楽に関しては無知文盲な私ゆえ、二宮さんの計り知れない奥の深さを読み取ることはできませんが、日ごろはそんなことを微塵も感じさせないように、時には笑い話を織り交ぜながら交遊を深めています。二宮さんから招待状のチケットが届く度に、自分の浅い知能を悟り、ディナーショーが終る度に、音楽の持つ不思議な魅力を感じながら帰るのです。

 最近は二宮さんの歌声が集録されたCDを時々車の中で聞いています。先日も駐車場に止めた車の中で、少し時間があったので、CDから流れる二宮さんの歌声に合わせて手持ちの木になるカバンから、ハーモニカを取り出し、童謡「みかんの花咲く丘」を下手糞ながら吹いてみました。音楽のない世界は考えられない音楽を生業にしている二宮さんと、音楽に縁のない世界に生きている私とは、水と油、天と地ほどの違いがありますが、二宮さんの豊かな感性に出会う度、何か違った多くのことを学ばせてもらえるのです。昨日は雨の一日ながら、そして叔母の葬儀の日ながら、一日の終わりに心晴れ晴れをプレゼントしてくれたディナーショーでした。

  「ディナーショー 柄ではないが 招待状 届いて参加 いい席ゲット」

  「ド迫力 会場劈く 高音に 思わず背筋 伸ばし聞き入る」

  「常日頃 見てる人とは 大違い 落差大きく 見紛うほどに」

  「ドレス着て スポットライト 浴びながら 唄うソプラノ 心に染みる」

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