人間牧場

〇自作した蜜蜂の巣箱

 私は6年前から趣味で蜜蜂を飼っています。最初は高知県馬路村の農家の方に頂いた巣箱1つから始めましたが、次第にその数を増やし、昨年は巣箱を10個も持つ身になりました。しかしその巣箱すべては人様が作ったもので、私も何とか巣箱を作ってみたいと常々思っていました。
 巣箱を作るのには4分か5分の少々厚めの杉板が必要です。お金をかければホームセンターなどで買い求めることができるのでしょうが、古材を使う知恵はないものかと考えていました。幸いなことに親類に製材があるので、従兄弟に聞いて見ると扱っているのは、焼杉に使う3分板しかないようでした。焼杉を作る過程でできる端材を少し頂いたので、少々薄くてもやってみようと、少し短めの釘をホームセンターで買い求め、昨年作って今年の春人間牧場へ設置してみました。

私が端材で作った蜜蜂の巣箱
私が端材で作った蜜蜂の巣箱

 蜜蜂は新品の巣箱には中々収まりにくいという話を聞いていますが、まあ駄目元でと思っていましたが、二日前人間牧場へ置いている私の作った巣箱にどうやら分蜂入居したようです。いやはや嬉しい出来事です。一昨日近所で蜜蜂を飼っている大野重信さんに、散歩の途中で出会いました。大野さんは自宅近くに5つくらい巣箱を持っていて、4箱入居しているようでした。大野さんは昔農協マンで退職後シーサイドの所長を務め一緒に働きましたが、中々器用な方で流木を集めて置物を作ったりしていました。立ち話で巣箱の大きさについて談義をしましたが、巣箱はどうやら30cmくらいが一番いいそうだと話していました。ミツバチの師匠井上登さんもそのようなことを話していたので、昨日は倉庫にしまっていた杉板を取り出して、30cm四角の巣箱を2個作ることにしました。メジャーや金差しで寸法を計り、余り切れもしないノコで切り分け組み立てて行きました。

 四部や五分板ではない薄い3分板なので、素人の私には釘を打つのが難しく、時折釘がはみ出してしまうこともありましたが、どうにか2時間足らずで2つの巣箱を作りました。素人の私ゆえそれほど立派な出来栄えではありませんでしたが、何とかつじつまを合わせました。頂いた杉板は両端にチリという溝が切ってあり、3段の重箱みたいにも使えるようです。
 今年はまだ未入居の巣箱が幾つもあるので、昨日新しく作った巣箱に出番があるかどうかは分りませんが、早くこの自作の巣箱に蜜蜂が入ってくれることを夢見ています。
 大野さんが言うように「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」とはよく言ったもので、これまでのように少ない数の巣箱に集中するのも得策かも知れませんが、まあ駄目元であちらこちらへ置く方法もあるなあと実感しました。

  「蜜蜂の 巣箱端材で 二個作る 30センチの 黄金比率」

  「あちこちに 蜂の巣箱が 目に留まる 自然回帰か 近頃事情」

  「五分五分や 四分六分ならぬ 三分板 使って巣箱 上手に作る」

  「分蜂の 季節到来 蜂行方 一喜一憂 今日も三振」 

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