人間牧場

○私のJRC(青少年赤十字)講演集

 私は現在、由並小学校と双海中学校、それに愛媛県立松山工業高等学校の学校評議員をしています。ゆえにそれぞれの学校へは、何かにつけてご案内があるので出かけるし、翠小学校へもお客さんを案内するのですが、私の母校である下灘小学校へは中々行く機会が少ないので、少々気になっていました。特に私が実行委員長を務める、双海町子ども体験塾実行委員会のメンバーである、下灘小学校の校長先生が病気になられ入院していたのに、見舞いに行く機会を逸していて、復職したとの風の便りが届いていたので、先日お見舞いがてら出かけて行きました。
 学校の入り口にあるプール下の駐車場が一杯だったので、近くの空き地に車を置かせてもらい、歩いて坂を登りました。何年か前枯死寸前のイチョウを守ろうと行なったイチョウプロジェクトの成果で、少し元気になったイチョウを見学しながら職員室へ入りました。アポイントも取らず午後の訪問でしたが、運よく校長先生が在校していて、案内された校長室でお話をさせてもらいました。病気のこともお聞きしましたが、すっかり元気になられてホッと一安心しました。

 手土産もお見舞い品も持参せず、僅かに人間牧場で採集した蜂蜜の小瓶を2個差し上げました。この蜂蜜は私が採集したものを長男が糖度計を基に水分を飛ばして純度を高め、友人のあべまりあさんに書いてもらったイラストを印刷したラベルを貼った、人間牧場産のオリジナルな蜂蜜なのです。お口に合うかどうか分かりませんが、お口汚しに差し上げました。
 帰り際先生から一冊の本を10冊ほど差し出されました。この本は平成20年10月21日に下灘小学校体育館で開かれた第50回青少年赤十字研究会で、私が講演した講演集なのです。私も過去に数冊いただきましたが、多分私の書斎のどこかにしまっているのでしょうが、すっかり忘れていました。僅か50ページ足らずの小さなポケットサイズの本ですが、校長先生の言葉に甘えていただいて帰りました。

私の講演集

 目次を見ると「地域と協力した青少年の健全育成」と題して、次のようなことを講演しているようです。
 1、はじめに
 2、下灘小学校の思い出
 3、青少年活動とのかかわり
 4、青少年を取り巻く社会の変化
 5、青少年の健全育成
 6、これからの青少年教育
 7、おわりに
 当時のことを思い出しましたが、自分の地元では中々話しにくいと思いつつ90分間話しましたが、いざこうして言葉がテープ起こしされて文字になり、記録に残ると何となく面映い感じがするもので、まさに汗顔の至りといったところです。
 私の話し言葉はあえて方言を多く使っているため、書き言葉にすると方言が出過ぎ、それを標準語に直すと臨場感が出なくて、どこで折り合いをつけるか、校正を頼まれた折苦労したことを覚えています。まあこのような資料的講演集はいずれ、紙ごみとして処分される運命にあるため、余り気にすることもないのでしょうが、少しドッキリしたことは事実です。

  「久方に 母校を訪ね シンボルの イチョウを見上げ 感傷ふける」

  「休職の 校長職場 復帰して 元気な姿 見せて安心」

  「これどうぞ 貰った私の 講演集 ああ恥ずかしや 汗顔至り」 

  「方言で 喋った言葉 標準語 直され臨場 姿が見えず」

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