shin-1さんの日記

○下下の下の客にはなりたくないものです

 いつだったか青年の頃、親父が私に言った言葉があります。友人に誘われても相手に迷惑をかけるので、「上客は来ず、中客は日帰り、三日泊りの下下の下の客」という言葉を覚えとくようにということでした。以来私はいつもこの言葉を思い出して、相手の誘いに尻軽く乗らないようにしています。もし行っても出来るだけ早く帰るよう努めているし、余程のことがない限り泊ることはしないのです。私のように友人・知人が多いと、また集会の機会が多いと、懇親会への誘いが沢山あるし、下手をすれば二次会まで誘われることが度々ありますが、酒を飲まないことを理由にお断りをしているのです。

 今日も南予ブロっック青色申告会の研修会に招かれ大洲へ行きました。数日前同じ会場で時間オーバーのメモを貰った嫌な記憶が蘇ってきました。その時は私の責任ではなく私の前に話した人が私の講演の時間を大幅に喰ったためのハプニングでしたが、今日も私の前に話した人が私の時間を喰ってしまいました。でも私の話は約束の1時間と聞いていたので、時計を元に戻すか迷いましたが、結局はDVD映写したこともあってチョッキリ1時間話させてもらいました。

若松進一ブログ

 どうやら官公庁に勤める人は時間を守らない風潮があるようです。スケジュールと餅時間を確認して壇上へ上がっているはずなのに、時間を無視して話すのです。会場の雰囲気を見れば参加者が何を欲しているか分りそうなのですが、場の雰囲気を読み取る余裕もないのかも知れません。私の話がいいと自慢しているのではなく、与えられた時間を守る、終わりの時間を守るという訓練をした方がいいようです。

 今日は友人のたっての頼みで懇親会に付き合いましたが、都合のよいことに松山で夕方から打ち合わせ会があって出かけるため懇親会の乾杯が終わってよせ鍋に手をつけたところでお暇をいただき帰路に着きました。

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 3日前友人の新築祝いに出かけました。雨降りしきるあいにくの天気でした。友人6人ばかりが招待されました。私はその友人が家を新築したことは知っていましたが、完成してもう2年になるとは努々思わず、日ごろお世話になっている方だからと喜んで馳せ参じたのですが、他の友人は普通の飲み会だと思って参加していたため、随分考えに開きがあったようです。早速飲み会が始まりおご馳走を食べながら談笑しました。同席した三崎半島の友人は立派な釣りはまちを持参していました。はてさて新築した家にはこの大きな魚を料理する腕も道具もないためご夫婦そろって困り顔で思案していました。見かねた私は腕をまくりその魚を三枚におろし、刺身まで手助けをしました。他人の男が新築の家の台所へ入るなんてとためらいましたが、お許しを頂いて料理をしてしまったのです。これは親父の教えに反する行為だと、今でも自責の念に駆られています。客としての謙遜、客としての脇前はいつも気にしなければなりません。それが知人・友人とのつかず離れずの良好な人間関係を長続きさせるコツのようです。


  「父いわく 下下になるなと ことわざを 引用わが子 戒め諭す」

  「悪夢かな 同じ会場 前人に 今日も同じく 時間喰われる」

  「新築の 家の流しで 料理する どこか気が引け 今も気になる」

  「謙遜と 脇前なくば 良好な 人間関係 長続きせず」

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shin-1さんの日記

○鳥取日帰りの旅②

 鳥取は鳥取市を中心とした東部地区、倉吉市を中心にした中部地区、米子を中心にした西部地区と、それぞれ独自の文化圏を形成しています。今回お邪魔したのは中部地区の生涯学習実践研究交流会でした。講演とパネルディスカッションのコーディネーターを頼まれていたのです。講演講師ととコーディネーター役は似て非なるなものなのですから多少の戸惑いはありましたが、まあ行きがかり上仕方がないと快諾して引き受けてしまいました。講演が午後1時30分から午後3時まであり、その後10分間の休憩をはさんでのディスカッションですから、長旅の疲れなど言っておれない忙しさです。昼食弁当を食べながら4人のパネラーと打ち合わせをしました。

 遠藤玉恵さん(NPO法人まちづくりネット理事長)

 小谷友幸さん(琴浦町立成美小学校PTA会長)

 山内有二さん(元気が出るプロジェクト「白狼をこし」所属)

 古川哲次さん(東郷湖ドラゴンカヌー大会実行委員長) 

 4人のパネラーは実践家だけに朴訥ながらいいお話をしていただきました。一人3回5分ずつお話をと打ち合わせでは決めていたのに、長い人短い人様々です。でもフロアーからの意見も求めて何とか4時30分という時間ジャストに終わることができました。プログラムの最終章は、帰り支度もあって、時間に遅れたら興醒めしますので、時間が守れたことが何よりの成果でした。

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 私はこの日DVDを持参してセットアップしていたのですが、話の内容が盛りだくさんだったためついに、DVD映写はせずじまいで、機器を準備していただいた皆さんにすまない気持ちでいっぱいです。でも研修会が終わって帰り際参加した人たちと玄関でばったり出会いましたが、沢山の方々が「今日は楽しかった」と言葉を交わして手に持っていたみかんを貰い熱い熱い見送りをしていただき、思わず胸が熱くなりました。これぞ田舎の良さだと思いました。この人たちがいる限りその地域の生涯学習によるまちづくりは大きく花開くことでしょう。


 古川さんの先導で三朝温泉まで誘導していただき、来た道片道350キロの道を湯原から高速道路に乗り、瀬戸大橋を渡って家路に着きました。往復10時間、往復700キロは決して少ない時間や距離ではありません。でも高速道路のお陰で日帰りが出来たのです。国では政権交代で自党マニフェスト実現のために仕分け作業というある意味意義ある、ある意味無意義な、財源確保のための作業が行われています。地方重視だと言いつつも東京という物差しで地方や弱者を切り刻んでいるようです。田舎は公共交通機関も殆どなく不便ゆえに道の効果は絶大です。一方で無意味と思われることも意味があるのかも知れません。よくよく見極めいい方向へと願っています。

 帰って風呂に入り遅い夕食を食べながら旅先で出会った人々の笑顔を思い出していました。早速金田先生はじめ数人からお礼や感想のメールが入っていましたが、久しぶりに疲れたため変身は明日と決めて床に入り深い眠りに着きました。


  「それぞれの 意見発表 聞きながら かつては俺も あんなだったと」

  「講演と コーディネーター 役こなす アドリブながら 上手く収まる」

  「10時間 700キロを 運転す さすがに疲れ 夕べぐっすり」

  「温かい 見送り受けて ほのぼのと 疲れ忘れて 家路を急ぐ」


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