shin-1さんの日記

○木になるハガキが届く

 最近は自己PRの方法も色々と工夫を凝らしたしたものが多く、先日地域づくりの全国大会で交換した名刺もかなりカラフルで、取っておきたいようなものが何点かありましたが、行政に携わる人たちの中には相変わらずオーソドックスな名刺が多く、官民の格差を強く感じました。

 数日前一枚のハガキがわが家に舞い込みました。木でできたハガキです。私は地域づくりに深くかかわって生きているためこ別にこの手に類は驚きもしませんが、妻は「お父さん珍しいハガキが来ている」と驚いた様子でした。高知県馬路村の木下さんから木のウチワハガキが届いた時も、今回のハガキの主である長野県木曽福島開田の大目さんから木をくり抜いた輪切りのハガキも、妻は目を丸くして驚くのです。

 今回の木の板でできたハガキの差出人大目さんとは、一昨年高知県馬路村で開かれた全国大会で知り合いました。その時彼の差し出した名刺は何と免許証の偽物と間違われそうな名刺だったのです。この名刺は参加者の間で話題になり、基調講演をした私と彼とは手紙やメールのやり取りを続け、昨年は木曽福島の地域づくり塾に講演で招かれたり、そのことがご縁で上松町の池田木材さんとも知り合い、様々な交流へと発展していったのです。そして一年後の今年は11月9日に開かれた木曽郡公民館大会の講師として再び招かれ、日本一の紅葉を再度見る機会を得たのです。

(左が今回届いた木になるハガキ、右は一昨年届いた丸太の輪切りハガキです。右のは私のお宝として大切に保管しています)

 彼の書いたハガキの文章をご紹介しておきます。

 御岳山が白く雪化粧し、いよいよ朝晩の冷え込みも厳しくなってきました。さて、先日は郡公民館大会の講師として、ご多忙の中、遠路お越しいただき誠にありがとうございました。講演は二時間を長いと感じさせないほど、素晴らしいもので、帰り際に「半日くらいは聴いていたかった」と言うおばちゃんがいましたが、それほど皆さんの心に響いた内容であったのだと思います。何よりも実践に裏づけされているのがすごいと思います。一昨年の馬路村でのまちづくり交流会の出会いが、本当に素晴らしいご縁につながりました。どうぞ今後ともご指導の程、よろしくお願い申し上げます。

 彼の故郷木曽福島開田ではもう雪が舞っていることでしょうが、嬉しい友人からのハガキに思わずジーンときました。彼は行動派の人間で、毎日10キロ以上もの早朝ランニングを欠かしません。私と泊まった民宿でも朝早く起きて20キロもの山道を向くも九と走っている姿を見ました。朝の早い私も脱帽してしまいましたが、エネルギーを蓄え、そのエネルギーを地域のために御役に立てることは素晴らしいことです。彼はランニングの途中幹線道路の路側帯に雑草があるのを見て毎日その草を取り除く作業をボランティアでしているそうです。その輪は徐々に地域にも広がっているようだと漏れ聞きました。私の早朝掃除に感化されたとも謙遜して私を立ててくれましたが、いい人はいい行いをすると思い心の中で大きな拍手を送ってあげました。

 寒くなります。お風邪をひかぬようご自愛ください。

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shin-1さん日記

○日本一目立った男

 先日11月13日から15日までの3日間、愛媛県で地域づくり団体交流研修大会が開催されたことは、このブログでも度々紹介してきましたが、私はこの大会である実験を試みました。携帯用の電光掲示板をネクタイに仕込み目いっぱい目立とうというのです。最初はJA宇和島リジェールで開かれた前夜祭でした。会場には200人もの人が集まり、会場横ではそれぞれの分科会によるポスターセッションも開かれ、皆さんは名刺交換やおらが町の宣伝に余念がありませんでした。会場は交流会と言いながら飲み会や食事会、演芸発表会のようなお祭り騒ぎですから、呑むほどに酔うほどに南予特有の盛り上がりを見せていました。私は実行委員長をしていることもあって電光掲示板を胸につけ、似顔絵の名刺を配りながら会場内を右往左往し続けました。

 200枚も売れた似顔絵の名刺もさることながら、電光掲示板の威力は大したもので、まるで釘づけのように人が私の周りに集まってくるのです。「これは珍し」「何処で売っているのか」「仕掛けはどうなっているのか」「あなたは何者」などと、食事も出来ぬほどの質問攻めにしてやったりの心境でした。

 私が胸につけていた電光掲示板を手に入れたのは一年前にさかのぼります。国土交通省が人間牧場で開いた私が塾長を務めた観光カリスマ塾の会場を、人型パネルで飾る提案が受け入れられて製作しました。案の定この等身大の人型パネルは会場で大きな反響を呼んだのですが、その折卓上ミニパネルに携帯用電光掲示板を設置したところ、これもかなりインパクトがありました。文字は「夕日亭大根心落伍本『夕やけ徒然草』好評発売中・定価500円」というものでした。電光掲示板はその後新居浜の加藤さんと十亀さんからPRするからとお願いして無償で譲り受けました。私はこの電光掲示板と卓上人型パネルを木になるカバンに忍ばせ、この一年間全国各地で盛んに紹介し続けたのです。

 今回の実験をするにあたって電光掲示板の文字を変えねばならないので、忙しい合間を縫って先週私のパソコンを地域政策研究センターへ持ち込み、加藤さんと十亀さんにご足労願って清水さんの協力を得て入力し変えました。私のパソコンがビスタなので入力をまだ自力でできるところまで進化していませんが、ソフトを入力したのでそのうち自由自在にやれるようにしたいと思っています。

 さて今回私がセンター内の机の上で即興で書いた文章は一行20字程度という制限もあって以下の6行となりました。

  1、「しずむ夕日が立ちどまるまち」の若松進一です。

  2、4つの顔を持つ男!夕日亭大根心という芸名での落伍活動。

  3、私設公民館「煙会所」・海の資料館「海舟館」での活動。

  4、21世紀えひめニューフロンティアGでのボランティア活動。

  5、人間牧場での地域づくり!私塾「年輪塾」での人づくり。

  6、大学での教鞭や全国での講演活動。

 これらの文字が電光掲示板の上をオートローディング方式でとどめもなく流れるものですから、これは凄いインパクトです。私はこれを前夜祭、明くる日の全体会、第15分科会の夕日寄席、交流会、最終日の第6分科会と実験しましたが、かくして実験は大成功裏に終わりました。

 目立つことばかりが地域づくりではありませんが、目立たなければまた目的を達成することはできません。これからもこれを使って情報を発信し続けたいと思っています。


  「ネクタイに 光る文字つけ 歩く度 話題騒然 してやったりか」

  「驚いた 電光掲示が 持ち運べ 手軽に使え 宣伝できるは」

  「またひとつ 武器を手に入れ ピーアール 偉いもんだと 人が感心」

  「明日はどこ まるで寅さん 旅に出る 電光掲示が 眩しく光る」

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