shin-1さんの日記

 ○幻のポスター見つかる

 一昨日ブログに「青春18キップのキャンペーンポスター一枚行方不明」と書きました。するとこのブログを殆ど毎日読んでくれている伊予市教育委員会双海分室の松本さんが、私が所用で地域事務所へ行った折心当たりの場所を探してくれました。何と何とそのポスターが倉庫の中で見つかったのです。3枚セットのポスターだけに感激でした。早速車で運んでわが書斎にてまじまじと見ていますが、どなたが撮影したのか定かではありませんが、たった一つの名もないに等しい無人駅をこうも表現できるのかと思われるほどに写しているのです。

 最初のポスターのキャッチコピーは「駅に着いた列車から高校生の私が降りてきた」、2枚目は「思わず降りてしまう、という経験をしたことがありますか」3枚目は「拝啓、僕は日本のどこかにいます」です。多分コピーライターが出来上がった写真か現場を見て直感的に感じたことを短い文章にまとめたのでしょうが、短文ながらまさに素晴らしい表現で、青春18キップに相応しいものです。

 私がブログを書き始めたのが昨年9月です。何の予備知識も持たぬまま意の向くままに書いている文章は、正直言って何の目的もありません。でも自分の思っているつれづれがこうして文章になり、知人とのコミュニケーションができることは凄く有難いことなのです。

 松本宏さんはかつて私が教育長時代に一緒に仕事をしました。特に合併前の公民館が合併後しっかりと根を張って生き残れるようにしようと、公民館運営審議会に諮問して答申を出すようお願いしました。彼はしっかりと努力し短い時間ながら精力的に動いて想像以上の答申のとりまとめを行ったのです。合併後も若い職員の指導や自分の考えをしっかりと持って生きてきました。今回の異動で別の部署に異動するそうですが、返す返すも残念です。でも進展地で必ず何かをしてくれるだろうと密かにエールを送っています。

 人間牧場ができたら子供たちを案内したいと話していた矢先でしたが、地域を愛する心を持った数少ない

市役所職員なので、これからも折に触れ人間としての付き合いをしたいものです。ああそうそう彼は高校・大学でらぐびーをやってた凄いラガーマンです。彼の魅力は人間がおおらか、酒は豪快、仕事は緻密です。私と同郷、家も元は漁師というのも何かの縁ですね。

 今回は彼がブログを読んでいたお陰でポスターが見つかりました。感謝しなければなりません。お礼に何か考えなければなりませんね。

  「ポスターに 捜索願 出しました 手配宜しく 見つかり戻る」

  「三枚が セットのポスター サンセット それぞれ違う 味と趣き」

  「この駅で 始まるドラマ 二十年 今では馴染みの 夕焼け小焼け」

  「寅さんが 寝そべるベンチ われも寝て 同じ夢見る えひもせすん」

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shin-1さんの日記

○自治会長になって一年が経ちました

 「本当はやりたくない」というのが本音なところでした。しかし長年不義理をしている地元に恩返しもしなければならない一念から、自治会長を引き受けて丁度一年が過ぎました。幸い副区長2名や会計、それに放送係に助けられて、曲がりなりにも総会が迎えられそうでホッとしています。私どもの所では区長と呼んでいる自治会長の仕事は、いざやってみると大変な仕事だというのが正直な感想です。田舎のことゆえ様々な集会には顔を出さなければならないし、おまけに宿泊施設としての機能を持った集会所の貸し出し管理までですからこれはもう多岐にわたっています。しかしこの集会所を宿泊に利用する人も安ければよかった時代の終焉とともに年々減少し、収益が見込めなくなりつつあります。このままでは決算期に赤字になるのではと思い悩んでいた今年、思いがけない大金が転がり込みました。市役所から今年限りという限定で100万円余りの補助金が計画書が認められて入ったのです。お陰さまで自治会長の心の曇も晴れ、今晩の監査は美味しいお酒が飲めそうなのです。

 住民の自治というけれど、実際には自治能力は決して高い方だとは思いません。何をするにしても役員が主体で物事を発案し、ある意味で大多数の人は区費と呼ばれる毎月600円の費用を払ってもらいながら暗黙の了解とみなして一方的にことを進めるのです。私のようにまちづくりに深く関わった人間にとってはそのことが心の大きな重荷になっていますが、それでもできるだけ情報公開し、住民の参画を促しながら事を運ぶよう努力しているつもりでも、まだ文句の一つや二つはでてきます。それは関心を持っているからこそだと思いながら、その都度どぶ板をはがすようにしながらこの一年努力してきました。昨年のこの頃は前の見えない不安で多少滅入っていましたが、今は少しの自信を持って新しいか企画に燃えています。

 今年の目標は防災に目を向けた自治会を作ることです。もし今日急に地震や津波が起こったら、この自治会はまったく機能もせずにパニックになることでしょう。どの家に誰がいてどんな状態か、また災害が起こったとき誰がどのような役割を果たすのかまったく手が付けられていないのです。私の残された一年の任期はこの整備にかけてみたいと思っています。29日に開かれる総会でこの点を提案しようと思っています。新しい組長さんからはまた重い荷物をとブーイングが出そうなのですが、是非その必要性を訴えてみたいと思っています。何にもしなかったら波風も立ちませんし、非難もありません。でもそれでは安心と安全を守れないのです。

  「もし地震 起これば区長 どうするの 亀じゃないから もしはあります」

  「えらいです 偉さが違う 気苦労に 悩み続けて 一年終わる」

  「今年こそ やらねばならぬ 仕事する 何と言われよ 風に流して」

  「やり過ぎて 成果出したら 再任を 言われそうです 少し控え目」

 

 

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shin-1さんの日記

○部下との人間関係

 私の仲間もそれぞれいい歳になって、異動の度に役職が重くなり部下が増えていくようです。これまでは中間管理職として風見鶏のような生き方をすればそれなりに生きてこられました。部下が文句を言うと「俺もあの上司のことはあんたと同じで」と同調し、上から部下の至らなさを指摘されれば「私もそう思います」といつも同調で済んでいました。ところが約束が上になって中間を通じて部下を指導しなければならない立場になると、何時もいい顔をしていることもできず、ついつい愚痴の一つも言いたくなるのです。

 先日の内示で新しい任地に赴く管理職から部下との人間関係について意見を求められました。私は前町長さんと私の関係についてお話をしました。課長になったとき私と町長さんのの間には助役や収入役がいましたが、課長になれば任された事務分掌では町長さんと直接話ができ、直接指示や決済を受けるのですから、自分の部下に対しては私の責任で仕事をしなければなりません。私は町長さんとの暗黙の取り決めを①町を愛する、②町のためにする、③町をよい方向に導くという3つと決めていました。時には私の意見が通らない時もあったり、難題を与えられたりもしましたが、結果的にはそのことが二人の人間関係を強固なものにし、様々な仕事をやらせてもらい大きな成果を勝ち取ることができました。その二人の人間関係を見て部下は私という人間の値踏みをし、私という人間についてきてくれたのだと思うのです。

 そうした上との関係が上手く行くと部下との人間関係も以外と上手く行くものです。私は部下に対して①金は出す、②口は出さない、③責任は取るの3点に極力心がけてきました。世の上司が①金は出さない、②口は出す、③責任はお前が取れ型が多いのを見るに付け、部下を信じることの大切さを思うのです。

 部下を怒鳴り散らして服従させる方法は中々上手く行きません。服従や命令だけで人が動くと思ったら大間違いで、そのうち反乱が起こったり、時には自分を迂回して上へ自分の欠点を上申されたりするものです。「人を褒めて使う」のも上司の大切な仕事です。むやみやたらと褒めるのは見え透いたお世辞にしか見えませんが、山本五十六の言葉のように「言って聞かせてさせてみて褒めてやらねば人は動かじ」だと思います。民間企業はその点シビアで成績や能力に応じて地位や報酬が与えられますが、公務員の場合はそんなことは難しいので特にその人の成果をしっかりと褒めることを心がけねばなりません。

 地位や報酬といった外発的な効果に加え、認めるといった内発的な効果は上下の深い人間関係を作って行きます。

 ピグマリオン効果という言葉があります。深い意味は分りませんがギリシャ神話が語源らしく、褒める事によって様々な所に効果が現れるということらしいのです。結局はどんな職場も結局のところ人間関係によって成り立つのですから、よりよい人間関係を持っている人が、よりよい仕事の大きな成果を手に入れれることができるのです。「私はいい部下に恵まれた」と思える上司になれるように努力してください」と激励し彼は私の元を去って行きました。

  「若いごろ 上になりたい 思ったが 今は下見て ため息交じり」

  「功名が 辻見てわかる 上と下 何時の時代も 何ら変わらず」

  「責任を 逃げたら後で 追いかけて 来るからしゃんと 辞める覚悟で」

  「辞めた後 気になる部下の 異動先 大きく育てと エール送りつ」

  

 

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shin-1さんの日記

○桜いよかんが届きました

 季節が巡り春の訪れを肌で感じる頃となりました。美味しく味わった蜜柑類もいよいよ終わりに近づいてきましたが、昨日講演先の島根県益田市から帰ってみると、玄関に蜜柑のダンボール箱が置いてありました。爆弾でも入っているのかと妻が開けた痕跡がありましたが、部屋に入って見ると机の上の籐篭に真赤な伊予柑が盛られ、その横に送り主の大河内結子さんからのメッセージと伊予柑の来歴が書かれたポストカードサイズの品書きが添えられておりました。「美味しそうだったのであなたが帰るまでに2個食べました。美味しかったとあなたからお便りを出してください」と妻の弁明、「食べるのは妻、お礼状は私」毎度のことですので気にもせず私も1個ご相伴にあずかりました。

 大河内さんとは先日サロンであって以来のメル友で時々メールを読んでいますが、ご存知えひめ地域政策総合センターの清水さんたちと「えひめ朝フルの会」を結成し、みかんの美味しさと健康効果について普及PRしている方です。前々からお顔は知っていたのですが顔と名前と仕事が一致せず大変失礼をしていました。妻は「伊予柑をいただく理由がない」というのですが、まあ女のやっかみくらいに聞き流して妻に、大河内さんの住処を話してやりました。「昔お世話になった大西町の岡島明夫さんの家の近くで」と言うと、直ぐに思い出してくれました。「岡島さんは元気かしら」、会話がやっと繋がり朝フルの会の話をしてやりました。「まあそんなに痩せるんだったら私もやろう」と早速1個、凄い食欲です。太るはずです。

 品書きには「桜いよかん」と書かれ自慢のみかん畑の写真が載っていました。「晩生の伊予柑を収穫する時期をできるだけ遅らせ、樹上で熟らせました。大空に枝を伸ばし、樹齢60年の樹がつくる『さわやかな風味』と『春の便り』をご笑味ください。安全・安心を第一に除草剤を使用せず、農薬もう~んと少なくして、エコ栽培にこだわりました。『桜いよかn』は桜の季節に美味しい果物です。」と書いていました。

 失礼ながら農家のおばちゃんがここまで自分の作った果物を褒める人も珍しいと深い感動を覚えました。普通の農家は「みかんじゃあ飯が食えん」とか、「みかんが安い」、とか、「今の消費者はわがままで困る」とか、「農協はわしらのことをひとつも考えてくれん」とか、「このままだったらわしらは首をつるしかない」とか、ブツブツ文句を言いながら日々を暮らしています。そんな不満を言ったところで山彦のように自分に跳ね返り、いつの間にか消えて聞こえなくなるばかりです。大河内さんの姿が神々しく思えました。

 実は昨日の島根県益田市での講演会は婦人会の主催でした。「女性の輝きが町を輝かせる」という内容テーマだったものですから、3人の実在女性の名前と活動を紹介しました。一人は大分県安心院でグリーンツーリズム宿を営む中山ミヤ子さんの五右衛門風呂とウンコ部屋の話、愛媛県双海町でじゃこ天を作り5500万円を売り上げている富岡喜久子さんの話、えひめ朝フルの会で朝食に果物を食べる運動をしている愛媛県今治市大西町の大河内結子さん話をさせてもらったのです。本人には内緒の話ですが面白おかしく話しました。大河内さんから伊予柑が届いたのはそのお礼かな?と思うほどの偶然でした。私も時々知らない人が知らない場所で私の話をしているそうですが、人に話してもらえるような人間になることは凄いことだと思っています。大河内さんの話は偶然と必然でした。勝手にあなたたちのことを話したことをお許し下さい。

  「旅帰り 玄関先に ダンボール 自慢の伊予柑 食べて食べてと」

  「百姓さん ブツブツ文句 言う前に 自慢しながら やったらどうだ」

  「さすがだね 桜いよかん ネーミング ヘルシー気分で 一個味わう」

  「結子とは ネットワークの 名前なり 何時の間にやら 深いご縁が」 

  

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