人間牧場

〇アスパラガスの収穫

 去年の今頃、毎年夏野菜の苗をいただいている伊予市三谷の水口種苗店へ苗を貰いに出かけた折、毎年忙しいのに対応してくれる大奥さんのまり子さんに勧められて、アスパラガスの苗を10本いただきました。これまでアスパラガスといえば、夏の頃懇意にしている北海道鵡川町に住む菅原さんが送ってくれる、それは見事な大筆のようなアスパラガスを美味しく食べるだけで、家庭菜園などではできないと思っていました。

 半信半疑で主役でなく脇役として家庭菜園の隅にひっそり植えていました。その後アスパラは次々と細い芽を出し、まるでホウキ草のようになりました。元肥をやったり土をフカフカにするためもみ殻を入れて、それなりに育てていました。晩秋の頃親友の稲葉さんがやって来て、アスパラガスの枯れた葉は刈り取って焼却処分したらいいとアドバイスをしてくれました。その後冬を越し春を迎えた4月初め、根元からまるでタケノコのように芽が出始めました。

 アスパラガスは肥料喰いな作物だと聞いていたので、肥料や水をたっぷりやっていると、芽はだんだん伸びて初心者の私としてはご立派な、アスパラガスを収穫できる運びとなりました。アスパラガスが大好きな若嫁にお裾分けしてやったり、私たち夫婦も軽く茹でてゴマダレやマヨネーズをつけて食べていますが、この上ない春の旬の野菜です。先日夏野菜の苗を取りに出かけた折、そのことをまり子さんに話し、今年も小さな苗を10株いただいて帰り、周辺の雑草を取って植えました。

 昨年の手順でもみ殻を入れたりしましたが、昨年のように順調に行けば来年は今年の倍の収穫があるはずだと、若嫁ととらぬ狸ならぬとらぬアスパラ談議に花を咲かせています。アスパラガスは永年作物、つまり一度植えれば晩秋の頃茎や葉が枯れてもその次の年も地下茎から新芽が伸びてくるのです。ひょんなことから苗をいただき、ひょんなことで越年し、ひょんな新芽が味わえるようになりました。今では他の野菜とともに、わが家菜園の主力品種になりそうな雲行きです。嬉しいなです。

「植えないか ひょんなことから 苗貰い 昨年育て 今年収穫」

「若嫁が 誉めてくれるを いいことに 今年も追加 苗を10本」

「来年は 今年の倍は 収穫が 出来ると淡い 期待を持って」

「アスパラを 軽く塩茹で ゴマダレや マヨネーズ付け 旬を味わう」

[ この記事をシェアする ]