人間牧場

〇渚をぞぶる

 私の住んでいる町には海があります。でも日常は海があることすら忘れて暮らしています。町外に出て三秋峠を下って高野川辺りに帰り、目の前に海が広がると、「おっ」と思わず海の存在を思うのです。

 隣の中山町に住む人が双海町へよく釣りに来るようです。そのひとが「海があっていいなあ」と羨ましがられます。双海町に住む人は余り釣りをしません。また海にいそしんで欲しいと作ったシーサイド公園の砂浜にも出向かず、海に沈む夕日さえ見ようとしません。

あればあったで「当たり前」でしょうが、私はへし曲がりでしょうか?、時々海を見たり、夕日を見て物思いにふけります。昨日は履いていた靴を脱ぎ、ズボンの裾をまくって、砂浜の渚をぞぶってみました。「ちょ~」気持ちがよかったです。透き通った渚を小魚の群れが泳いでいました。夏です。夏・夏・夏・・・。「♭海は広いな大きいな~」の歌を歌いました。

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