人間牧場

〇そう言われてみれば・・・

 昨日私のWord Pressブログに、匿名「ゆきだるま」さんから「生きているワカメやヒジキをみたことがありません」とコメント書き込みがありました。そう言えば私たちの日常の暮らしの中で、ヒジキやワカメはよく食べますが、そのヒジキやワカメがどんなところに生えどんな処理をして食卓に上るのかは、知らない人が多いようだと、納得しました。

 私のように、子どもの頃から海沿いの町に暮らしていて、漁家ゆえ春になると磯に出てヒジキやワカメを採集したり加工する手伝いをした経験を持っていると、ヒジキやワカメがどんな場所で、どんな状態で生えているのかよく分かりますが、知らない人にとっては疑問さえもわかないのは当然かもしれません。

磯に生えているワカメ
磯に生えているヒジキ

 ヒジキやワカメは石や岩がある、しかも満潮の時は海の中、干潮の時は陸になる場所に春先生えてきます。冬の寒い北西の季節風の波が容赦なく磯を洗うのに、そんな劣悪な環境をむしろ好んで、次第に長く大きく伸びてきます。一年中で最も干満の差の大きい旧暦の新月や満月の日前後の大潮には、生えたヒジキやワカメが陸地になった磯にお目見えするのです。

この時とばかりに磯に出て、草刈り鎌で根元から刈り取って持ち帰り、ヒジキは約4時間茹で続け、ワカメは熱湯にくぐらせて下処理をして、食べれるようになるのですが、茶色だったヒジキやワカメが濃い緑色に化学反応するのも驚きで、それを天日干しすると黒く変色するのを見るのも楽しみで、最近はワカメのしゃぶしゃぶなどで、その変化に驚いたふりをしながら風流を楽しんでいます。

「ブログにて コメント書き込み ありました 言われてみれば ワカメ・ヒジキは?」

「よく食べる ワカメ・ヒジキは どこに生え どんな姿か 知る由もなし」

「石や岩 磯に生えてる 海藻を 新月満月 大潮に 鎌で刈り取り 下処理加工」

「食べている ワカメやヒジキ 疑いも 疑問もなしに 食べる愚かさ」

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