人間牧場

〇伊方町役場を訪ねました

 かつて私は双海町役場に勤めていたので、県内の市町村の役場や市役所には沢山の知人友人がいましたが、退職して14年にもなるとさすがに近頃は代替わりも進んで、役場や市役所を訪ねても余り顔見知りもなく気楽なものです。このほど伊方町が景観計画を作成するというので、愛媛県景観アドバイザーをしていることもあって、愛媛県の依頼で協議会に出席して意見を述べて欲しいと依頼があり、昨日の午前中伊方町へ出かけ、親友で副町長をしている浜松さんを訪ね、しばらくの間談笑しました。

屋上にヘリポートまである立派な庁舎

伊方町は知る人ぞ知る原子力発電所のある町です。電源交付金の恩恵もあって、他市町が羨むほど財政的に豊かな町なので、景観計画の作成もコンサルトと委託契約が結ばれていて、事前に送られてきた素案に基づいて、役場と住民からなる策定委員会は副町長さんが座長に選ばれ、担当課職員が説明をしながら協議を行いました。私は部外者なので意見を述べる資格はありませんが、少しだけ気がついたことに意見を挟み、最後に講評という形で意見を述べました。

 言うまでもなく景観とは、単に物理的なものの眺めだけではなく、景観が成立するためには「人が見る」ということが必要です。つまり物質的なものの眺め(=景)を人間が感じること(=観)によって成立します。良好な景観は単に「綺麗な物質的な眺め」だけではなく、「景観見る人が良好と感じる眺め」であることが必要です。大自然の中にいかに優れたデザインの建築物が建っていても、見るものが大自然の眺望を望んでいれば、その建築物は良好な景観を阻害する要因となるのです。景観とは物理的な眺めと見る側の相互の関係で成り立っています。

 最近は建築物や工作物を造る行為において、配置・規模・形態・意匠・材質・色彩など、様々な景観上の配慮すべき項目がしばしば話題になり、その都度行政と住民、建築物や工作物を造る人たちの間で意見が対立する姿をよく見かけるようになりました。景観計画は景観をを守るためのルール作りなので、これから何度か行われるであろう景観計画策定委員会でさらに議論を深め、いい計画ができるよう願っています。ちなみに愛媛県内20市町のうち、2市5町がまだ景観計画を作成していないようです。

「伊方町 役場を訪ね 少しだけ お手伝いする 景観計画」

「伊方町 立派な役場 驚きぬ 副町長室 訪ねて談笑」

「景観は 景色に加え 見る人の 心のあり様 奥行深い」

「景観じゃ 飯は食えぬと 言うけれど 景観なくんば 人近寄らず」

 

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