人間牧場

◯門松飾り(その2)
 私が公民館に勤めていた昭和の頃双海町では、生活改善運動の一環として、印刷した門松を各家庭や漁船に配布して飾っていました。山に生えた松の木守るためでした。その後松の木にマツノダイセンチュウ、通称松くい虫が入り、松の木の殆どが枯れてしまったり、また生活改善運動が下火になり、また市町村合併もあってたち消えになりました。

追い打ちをかけるように時代の変化で、門松といった日本古来の風習も廃れてしまいつつあるようです。そんな中わが長男息子は内を思ったのか、先日友人に誘われ自分の子ども2人を連れて門松講習会に出かけたようです。門松の材料を沢山持ち帰り、昨日は親子で私も手伝って作りました。

 さすが講習を受けただけのことはあり、ミニチュア名が立派な門松が出来上がり、玄関先に飾り付けました。どこかいつもと違う玄関の雰囲気に、家族みんなが大喜びでした。平成の最後の年に、門松を作ったことは、やがて来る新しい年へのプロローグでもあるような予感がしました。

「平成の 最後の年に 門松を 息子が作り 玄関飾る」
「若い頃 生活改善 運動で 神様ならぬ 紙の門松」
「わが息子 以外や意外 古きもの 遊び半分 興味示して」
「親父から 私に伝えた あれやこれ 次代息子は いかよう受け継ぐ」

孫奏心と門松作り
門松を作る長男息子
しめ縄と門松を飾った玄関
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