人間牧場

〇2冊の古本

 昨日公民館祭りには沢山のテント出店が並び、穏やかな秋の天気に助けられて大勢の人で賑わっていました。本来なら家族でゆっくり見学や買い物をしたり、バザーで昼食を楽しむはずでしたが、妻が所用で出かけるため、その予定がすっかり崩れてしまいました。

息子が買って来た1冊10円の古本

夕方自宅に帰ると、私の書斎の机の上にサイズが小さめの、2冊の本が置かれていました。聞けば公民館祭りに出かけた息子が古本コーナーで、何と何と1冊10円で2冊買って帰ったそうです。私が二宮金次郎に殊の外興味を持っていることを知っている息子からの、思いがけないプレゼントでした。

 全日本家庭教育研究会が出している「こころの文庫」のようで、僅か31ページのその本は、誰かが読んで勉強した形跡ありありで、古本らしくページをめくるとかなりの部分に赤や黒の棒線が引かれていました。その棒線をなぞりながら、もう一冊の三国志物語という本も一気に読みましたが、子どもたちに読ませるに十分な本でした。

最近の世間は活字離れが進んで、特に大人は余り活字本を読まないようです。昨日息子が1冊10円、2冊20円で買った本は、僅か20円の価値しかありませんが、私にとって使い方によっては、1000円の本にも値するような値打ちでした。少しの間愛読書の端に加えたいと思っています。

今朝この本が家族の間で話題になって、近頃絵を画くことに凝っている孫に、二宮金次郎の銅像の絵を画いてもらうよう頼みました。学校の校庭にも二宮金次郎の銅像はあるので、今日は見て帰ると言ってくれました。どんどん発展してまたまた面白いネタができそうです。

「公民館 祭りの出店で 古本を 20円出し 2冊お土産」

「古本の ページあちこち 棒線が ミステリーです 誰かの軌跡」

「この本が たった10円 信じれぬ 私にとって とても役立つ」

「デジタルが 万能世の中 なりにけり 昭和生まれは 時代遅れか」

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