人間牧場

〇遠来のお客さん

 私の元へは年間を通じて沢山の知人友人、それに見学者などがやって来ます。人間牧場や海の資料館海舟館、私設公民館煙会所などを持っていることから、時にはアポイントもなく突然やって来る人もいて、あどえることもしばしばです。この3連休は佐賀県出張の余波もあって、そんなこんなの入交でかなり忙しく過ごしました。

国道沿いのくじという店先のベンチにて
伊予灘をバックに鷲山ご夫妻と

私が塾長をしている年輪塾の塾頭を務めてくれている清水和繁さんから、以前に電話が入っていて、彼の生家を利用したあらし山という八幡浜日土の山荘に、東京学芸大学の元学長で、この度大日本報徳社の社長に就任した鷲山先生ご夫妻が見えられるので、時間が合えば出会いたいとのことでした。その時は佐賀県出張からいつ頃帰るかも分からなかったので、予定が立っていませんでした。

佐賀から帰宅して慌ただしい中清水さんから、「只今宇和町、1時間余り後にどこかで出会いたい」と3時に電話が入りました。考えた挙句国道378号沿いにある妹の店「くじら」で落ち合うことにしました。急なこともありお土産も用意する暇もなく、とりあえず息子が精製している自家製蜂蜜を2本用意して出かけました。

清水さんの運転する車で少し遅れ気味に到着した鷲山先生ご夫妻は温和な顔で、久し振りの出逢いを喜んでいただきました。静岡の報徳社を年輪塾で仲間たちと訪れた折、鷲山先生の自宅に大挙して泊って以来の再開でしたが、お互い清水さんを交えてその後の近況や思いを、藤棚の下のベンチに腰掛け、話は大いに盛り上がりました。運よく直ぐ上を予讃線海岸周りの目玉となって走る伊予灘ものがたりという観光列車も通過して、西に傾き始めた夕日夕焼けとともに、絵になる光景でした。

「遠来の 客が沢山 やって来て 連休どころか かなり忙しく」

 「国道の 傍のくじらと いう店の ベンチ腰掛け 鷲山ご夫妻」

 「大日本 報徳社長 元学長 余りに質素な 出会いを恥じる」

 「わが心 窓を開いて くれる人 求めよさらば 浅学自分」

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