人間牧場

〇切り干し大根の白とヒジキの黒

 わが家の一年中の食卓を飾るものに、切り干し大根と干しヒジキがあります。いずれも冬の寒い間に作るため、手がかじかんで少々難儀をしますが、自給率100%の保存食なので、腕によりをかけて私一人で作っています。切り干し大根は既に出来上がって今は天気を見計らって仕上げ干しを行っていますが、ヒジキは海の物ゆえ大潮でないと材料となるヒジキを採集することができないため、大潮が旧暦の1月15日である3月2日に目星をつけ手ぐすね引いて待っていました。

干した切り干し大根
干しヒジキ

 その前日と前々日に時ならぬ春一番の雨を伴った強風が吹きましたが、幸い3月2日は風雨も収まり、午後2時から磯に出てヒジキを鎌で採集、持ち帰ってかまどに大釜を掛けて延々3時間煮て朝まで蒸しました。あくる日は広島へ講演に出かけたため、今朝は大釜の蓋や覆っていた麻袋を除け、取り出し作業に取り掛かりました。ヒジキは焦げ付かせることもなく思った以上の仕上がりでした。それらを戸袋に入れ、親類や知人の処へお裾分けしてあげして喜ばれました。

 さて残りはサナにヒジキを万遍に広げて、脚立梯子の下にキャリーを敷いて、日当たりのよさそうな庭に並べて干しました。サナは6枚ほどになりました。今日は天気が良かったので、表見は粗乾きしましたが、三寒四温の巡りが激しくなって、明日はどうやら雨の天気予報のようです。夕方雨の遭わないよう東屋に入れて準備万端整いました。明日が湯がきだちのヒジキを煮つけにしたり、ヒジキサラダにしてドレッシングで食べようと思っています。

  「色白の 切り干し大根 その次は 黒いヒジキを 作っています」

  「自給率 高めるための 一苦労 特にヒジキは 手間暇かけて」

  「切り干しや ヒジキの味が 恋しいと 思う私は 古い人間」

  「お天気を 毎日気にし 過ごす日々 朝晩あれや これやと多忙」

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