人間牧場

◯庭の花々

 冬から春へ、季節は動いています。植物たちはそれぞれの本能で、芽や根を伸ばし始めています。木々には名残の花が艶やかに咲いています。とりわけツバキ類は今が盛りで、自然の中で咲くヤブツバキは見る人もなく咲き、見る人ともなく散ってどこか哀れを誘いますが、これも自然の成り行きでしょう。せめて私だけでも愛でてやりたい心境です。

 ツバキの花は、花が首から落ちるので縁起が悪いという人もいますが、裏を返せば潔いとも取れます。このごろ山道を歩くと、ツバキの花が大量に道に落ちている姿に出会い、余りの美しさにハッととすることがあります。椿の花の散った姿もまた魅力的です。

 家の裏にアセビの花が咲き始めました。まるでスズランやドウダンツツジのように袋状の花をつけて咲く花も綺麗です。アセビは別名馬酔木と書く毒花ですが、花はとても上品です。梅や桜など一斉に咲く花の蔭に隠れて目立ちはしませんが、花に癒される今日この頃です。

  「庭の隅 人知れず咲く 花々に 心癒され 今日も生きてる」

  「いつの日か ヤブツバキの実 寄せ集め 椿油を 作ってみたい」

  「馬酔木 これでアセビと 言うそうな 毒花なれど 気品溢れて」

  「昔から 顔に似合わず 花が好き ゆえに今でも 花に心を」

綺麗に咲いた庭のツバキ
馬酔木の花

 

ヤブツバキの花
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