人間牧場

〇薪ストーブは暖かい

 人間牧場の中心施設である水平線の家の土間に、薪ストーブを置いています。記憶は定かではありませんが、多分この施設を造って間もなく、長男息子がインターネットで薪ストーブを探し出し、当時は案外安いなあと思いつつ、約25万円の大金を払って10年も前に購入しました。しかしその後長男息子とひと悶着ありました。私は薪ストーブ=煙突もついて直ぐにでも使えると思っていたのに煙突は別売りで、しかも木造の壁を通さなければならないため、熱遮断の工夫が凝らされていなければならず、これがまた目が飛び出るほど高く、25万円もするというのです。

赤々と燃える薪ストーブ
社会教育主事講習の事前打ち合わせ

 結局薪ストーブは、大工さんの壁穴開けや設置を含めて50万円となって、資金不足にあえぐ私の懐に大風が吹き荒れたのを覚えています。しかし鉄製の薪ストーブはその後威力を遺憾なく発揮して、その後設置したかまどやピザ釜、ロケ風呂とともに、人間牧場の顔として大活躍をしてくれているのです。それらは全て非現代と思える薪をエネルギー源にしていますが、エコの時代ゆえ一周遅れのトップランナーのような感じがしています。しかしアウトドアー派なら誰でも欲しがる薪ストーブですが、煙突やストーブ灰の処理等思わぬ作業もあって中々大変です。

 一番の苦労は薪の確保です。幸い親友の井上満宏さんのクヌギ山で、クヌギの木を毎年いただき、暇を見つけて切り出して軽四トラックで運び、割木を作り倉庫の軒先を利用して自作した薪小屋に、大量乾燥保管しているので、4~5年は何の問題もないのです。一昨日、2月の中旬に人間牧場で行われる予定の、社会教育主事講習の事前打ち合わせに、県の生涯学習課の担当者2人が、公民館の宮本館長さん、隅田主事さんと一緒にやって来ました。冬の寒波襲来中だったので、一足早くストーブに火を入れ暖かくしてお迎えしました。私のこの日の山弁当はお餅だったので、ストーブの上にアルミホイルを広げて持参したお餅をふっくらホッコリ焼いて美味しくいただきました。今冬は真っ最中です。赤々と燃えるストーブの横に背もたれ椅子を持ち出し、身体を沈めてのんびりゆっくり読者を楽しむのも、私の冬の過ごし方の一つです。

  「そういえば ストーブ購入 10年前 一悶着を 息子としたっけ」

  「薪確保 煙突掃除 あれやこれ 理想と現実 少し違って」

  「赤々と 燃えるストーブ 餅も焼け 一石二鳥 一人楽しむ」

  「ストーブの 横に背もたれ 椅子を置き 本を読みつつ ウトウトしつつ」 

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