人間牧場

〇おじぎは足りないよりもし過ぎた方がよい

 一昨日、子ども体験塾の後片付けと見回りをするため、公民館の赤石主持参を誘って人間牧場へ行きました。かなり激しい風雨の中でしたが、ホダ場とサツマイモ畑を見回り、ついでに蜜蜂の巣箱も吹き飛ばされていないか確認し、て無事であることを見届けました。
 途中下灘小学校を急な思いつきで訪問しました。というのも下灘小学校の校長先生は今春の異動で、愛大付属幼稚園から転勤して来られたようで、子ども体験塾へも顔を覗かせてもらったので、そのお礼方々の訪問でした。

 下灘小学校は建て替え工事や古い校舎の取り壊し工事も終わり、かつての面影は体育館と入口にデンと立っているイチョウの木ばかりで、すっかり様変わりしていました。本当は新しい校舎を見学したかったのですが、授業中でもあり子どもたちに迷惑がかかるといけないので、勧められたものの次の機会にすることにしました。しばらくの間校長先生と校長室でお話をしましたが、とても爽やかな感じのいい女性校長さんでした。早々にお暇しましたが、雨の中を私たちが校門を出るまで見守り見送っていただきました。

 あのロシアの有名な小説家トルストイは、「いかなるときでも、おじぎは足りないよりも、し過ぎた方がよい」という言葉を残しています。私も小・中・高の学校評議員をしたり、愛媛県金融広報委員会の金融広報アドバイザーをしている関係上、県内の学校を度々訪問しますが、迎え方もさることながら、見送り方は人それぞれです。私もそのことを気にして、わが家や人間牧場へ人を迎えた折は、たとえ忙しくても極力来訪者が見えなくなるまで、お辞儀をして見送るように心がけています。

 最近、近くの特別養護老人ホームへデイサービスで週に2回行く親父は、午後4時頃送ってもらって帰宅すると、送ってもらった車が見えなくなるまで手を振って見送っているのです。わが親父ながら感心をして見ていますが、いやはや嬉しい光景です。人に出会った時、不快の念を与えず爽やかな別れ方をすることは、とても大事なことだと教えられました。「人のふり見てわが身を誡める」、身近な見本が近くにありました。

  「見送りは 大事ですよと 教えられ 分っちゃいるが 中々できず」

  「特老の 車見送る 親父見て 教えられたと はたと気がつく」

  「雨の中 見えなくなるまで 送る人 中々やると 感服しきり」

  「おじぎする 自分の姿 姿見の 鏡に写し やり方練習」

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